洋洋中国 Feed

2021年2月 7日 (日)

「朝露」(日文、中文)

もう十年余り前になりますが、私が初めて中国語で書いた詩です。

(当時中国語を習っていた中国人留学生に添削をお願いしたことを覚えています。)

そして後に、この詩の日本語訳に曲をつけてもらいました。

「朝露」

作詞:Azmi H Eijima

作曲:Kamal

 

空は仄(ほの)かに

明け初(そ)めて

朝露が日に光り

葉末から一滴二滴

掌に零れて

滲む

 

唇を濡らして

滲む

2010.3.8)

 

 「朝露」

 

天微亮

朝露闪着光

从叶端落了

一滴又一滴

水滴入掌心

沁入掌纹

 

水滴润嘴唇

沁润朱唇

 

    枣树


YouTube: あさつゆ(lulu&tonys)

 

 

2020年12月19日 (土)

朱自清迷!

ここ数か月、私のブログに多くのアクセスをいただいています。

その多くは中国の作家、朱自清に関するブログ記事です。

朱自清は、日本ではまだ多く知られていず、私のような朱自清迷(朱自清フリーク)を自認するものとしては、嬉しい限りです。特に、彼のエッセー「背影」には、連日本当に多くアクセスがあります。翻訳した私としては、ただただ恐縮です!!!

ありがとうございます。

これからも、私のブログ、いや朱自清をどうぞお心にお留め置きいただければ幸いです。

お礼かたがた。

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2020年12月13日 (日)

朱自清「漆黒」(原題:黒暗)  訳しました。

1937年の今日12月13日は、日本軍の南京城攻入に始まる南京大虐殺事件が起きた日。軍人、市民など、中国側によれば30万人以上が虐殺されたとし、日本政府とは隔たりがあるようですが、私にはそれについて語るだけの知識はありません。ただ、多くの市民が犠牲になった真実は忘れてはならないと思います。中国メディアは、朝から、特別番組で、追悼式典を生中継していますが、こうしたことに日本のマスメディアが触れることは、私が知る限りないようです。

その立ち位置による決定的な違い、そして消えることのない歴史の重みを改めて思うところです。

今日この日とは直接的な関連性はありませんが、朱自清の一篇の詩を、私の翻訳でご紹介します。

  「漆黒(原題:黒暗)」          朱自清

漆黒の夜、

私は独りぼっちで広場の隅に座り込んでいる。

遠くの家から漏れた灯りは、

稲妻の花紋となって、黒い絨毯に散る―。

 

それは自らが発光する。

彼らの意志に関わらず、

微弱な力で揺れ動き。

ごらん、きらめきを輝きを、

これこそは闇の眼差しじゃないか!

 

震える闇夜に、

憧憬の人影がぶらついて。

周囲の柏樹は黙しながらも咆哮する。・・・・

おお、―世界の底の声よ。街の声、人の声よ。

遠くから近くから吹き寄せて、

怒涛のように沸き上がり、溶け合いながら。・・・・

闇夜の底で心が波立っているじゃないか!

 

広場は拡大して、

もうこれ以上の広がりようは無く。

闇夜の底は翼を広げて、

誰も彼らの実態を掴むことは出来ないのだろう?

彼らは慈愛、そしてまた暖かく、

そこにある全ての意志は彼らに覆われて。

自己たる所以のその全てを忘れさせられたのだ。

その一切が漆黒、

「我らと共にある!」

(一九二一年十一月七日、杭州。)

(翻訳:永洋)

 

2020年11月17日 (火)

「鴻雁」  ~渡り鳥よ、何処へ。~

朝晩、ずいぶんと冷え込む今日この頃です。

渡り鳥の隊列が大空を行く姿を、時折目にします。

以前にブログにUPしたものですが、季節柄もう一度投稿します。

中国ではこの詩に曲が付けられて歌われています。

とてもポピュラーなな曲です。

HIRO訳漢詩27

 

鴻雁

 

鸿雁,天空上,对对排成行;

江水长,秋草黄,草原上琴声忧伤。

 

鸿雁,向南方,飞过芦苇荡;

天苍茫,雁何往,心中是北方家乡。

 

鸿雁,北归还,带上我的思念;

歌声远,琴声颤,草原上春意暖。

 

鸿雁,向苍天,天空有多谣远;

酒喝干,再斟满,今夜不醉不还。

 

 

 

「大雁(おおかり)よ ~サカツラガンの歌~」

 

大雁(おおかり)よ 大空へ 隊列整え

河遥か 草は燃え 風は哭きわたる

 

大雁よ 南へと 芦原を越えて

羽ばたけよ 羽ばたけよ 故郷を胸に

 

大雁よ いつ帰る 我が想い募る

歌声は 沸きあがる 春を待ちわびて

 

大雁よ 蒼天よ 空は果てしなく

酒を酌み また注ぎ 今宵果てもなく

 

 

底本:「中国古今民歌选译

~Chinese Folk Songs and Their English Translation~」(王宏印选译

<商书馆出版>(2014北京)


YouTube: 鴻雁 - 呼斯楞 - Hu Si Leng

2020年9月10日 (木)

李商隠「無題」~昨夜星辰昨夜風~ (HIRO訳漢詩)

HIRO訳漢詩(8)

久し振りに、漢詩翻訳を投稿しました。
李商隠のこの詩は、以前、翻訳途中に、余りの困難さに長く放り投げていたもの。今回、再チャレンジしてみました。

「無題」    李商隠
昨夜星辰昨夜风
画楼西畔挂堂东
身无彩凤双飞翼
心有灵犀一点通
隔座送钩春酒暖
分曹射覆蜡灯红
嗟余听鼓应官去
走马兰薹类转蓬

(HIRO訳)
「無題」    李商隠
昨夜の星空、昨夜の風よ。
画楼の西の畔、桂堂の東。
鳳凰の翼はともに持ち合わせぬまでも、
通う心は犀の角の稀な模様にも負けない。
春の酒に酔いしれて童の遊びに興じたり、
手の内を当て合う座興に蝋燭は赤々と。
ああ!時を知らせる太鼓は無常、
蘭台へ走る馬上の私は転がる草。

*李商隠:812‐858年。晩唐期の詩人、官吏。
*桂堂:芳しい桂材を使った、(池の)座敷。
*蘭台:当時の政府(官庁)の部署。記録局、或いは秘書省を意味する。

*今回の翻訳に際しては、新修中国詩人選集5「李賀 李商隠(荒井健 高橋和巳注)」(岩波書店刊1984年初版)所収、<「無題」李商隠>の、高橋和巳氏による訳注、背景及び単語などに関する詳細な解説が役立った。(訳注*印はこれに倣う。)個人的に、高橋和巳氏の小説に熱中した若き日々が甦り、翻訳作業は困難ではあったが同時に楽しい時間だった。結果、その出来は別として。
(2020年9月6日)

2020年1月19日 (日)

「朱い木の実」「献花」「何回コールで出てくれますか」「赤い折鶴」Lulu&tonys

「赤い折鶴」Lulu&tonys


YouTube: 「赤い折鶴(AKAIORIZURU)」(試作)lulu&tonys

「何回コールで出てくれますか」Lulu&tonys


YouTube: 「何回コールで出てくれますか」lulu&tonys

「献花」Lulu&tonys


YouTube: 献花(lulu&tonys)

「朱い木の実」Lulu&tonys


YouTube: 「朱い木の実(AKAI KONOMI)」by lulu&tonys

2019年12月 4日 (水)

月亮歌:げつりょうか(lulu&tonys)

「月亮歌(げつりょうか)

作詞:AZMI 作曲:KAMAL

ああ 月よ 月よ

今宵の月は だれの為

雲ひとつなく 父の為

雲ひとつなく 母の為

 

 

ああ 月よ 月よ

ふるさと遠く 思い出は

月満ちるほど 近くなる

月満ちるほど 近くなる

 

 

ああ 月よ 月よ

兵士となって 故郷(くに)を出て

十四でこの世を 捨てた父

十四でこの世を 捨てた父

 

 

ああ 月よ 月よ

一本松の 月を背に

子育てに明け暮れた母

子育てに明け暮れた母

 

 

(挿入曲:オードウェイ作曲「旅愁」部分)

 

 

ああ 月よ 月よ

望月(もちづき)十六夜(いざよい) 芒(すすき)の穂

蛙(かえる)と兎(うさぎ)が 揺らします

蛙と兎が 揺らします


YouTube: 月亮歌(げつりょうか)lulu&tonys[練習中]

 

 

2019年5月 1日 (水)

「REIWA」麗しき平和な世界を求めて。

「麗和:REIWA」”麗しき平和な世界”を求めて、共に歌おう!

”好一個美麗新世界”、和我一起唱!

(出典は我が心にあり)

2018年10月11日 (木)

lulu&tonys 朱い木の実

朱い木の実。


YouTube: 「朱い木の実(AKAI KONOMI)」by lulu&tonys

2018年2月 4日 (日)

遠く旅立った愛犬、ルルに捧げます。弔詩「野の舟」

一週間前、2018年1月28日日曜日、朝、友人と私の愛犬ルルが14歳と7か月余りのこの世での生を終え、遠く旅立ちました。

とてもとても悲しいむなしい一週間」が過ぎました。

二週間以上、毎日雪が降っています。凍える寒さが続いています。

ルルに献じる弔詩です。

中国語と日本語で書きました。

献给璐璐

   吊诗野舟

 

一艘舟被冲上草荒边来

夹小雪的寒风吹哭了它

 

撕破耀眼的阳光照进了

那是年轻的时候

现在无常的放弃渐渐被埋没的

一艘舟

 

它站在舟头

我再往前划

它展翅飞翔到天空再次哭起

永远地离开了我

 

 

哎哟

我看到家里灯亮着

我想回家但是我回不去了

望着天空再次哭起

 

 

弔詩「野の舟」

 

野の汀に打ち上げられた一艘の舟よ

小雪交じりの寒風に哭いている

 

あの眩い陽射しを切り裂いて進んだ

若々しき日々よ

今は儚く打ち捨てられて朽ちて行く

野の舟よ

 

私はあなたを舳先に乗せ

また漕ぎ出す

羽を大空へ広げ歓びに哭き続ける

あなたと共に

(2018129.荼毘の日に)

 

(返詩)

 

おうおう

遠く家灯りがみえる

帰ることはもう無く

天にまた哭く