2023年1月20日 (金)

切っても切っても白い波 永洋

昨夜は同居人の足の痛みや体の震えの介護でほとんど眠れず、それが、今日は呼ばれることは無いのだが、昨日の寝不足からか、却って眠れない。

どうしたはずみか、布団の中の私の脳裏に、山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」が繰り返し出てきて、ならば私の場合は、

「切っても切っても白い波」或いはゴロ良く「抜き手を切れば白い海」なのだろう。などと無音で呟いている・・・。(ああ、立ち切れない人生がある。哂え!)

今更に、「青い山」がイコール「人生」となる。そんなことにこの老いた歳になって気付くのだ。とうに評論家や山頭火愛好家が述べてはいるのだろうが。ただ、彼は無鉄砲に藪を分け入っているわけではないのだろう。そこにはけもの道、或いは山里を縫う険しく細い道が続いているに違いない。その瑞々しく美しい青い山を辿っているのだ。人恋しさまでも私は想う。どうだろうか。決して孤独ではない。などと。いつか必ず人と遭遇するのである。一幅の山水画がそうであるように。

泳ぎはしないが、冬の海に行って見たい。

追記:「きって」つながりで、今年届いたお年玉付き年賀はがき、十数枚ながら切手シートが一枚当たりました。確率いいよね。

2023年1月16日 (月)

灯浮標75.(2023.1.16)パーキンソン病と我欲。

それはパーキンソン病に対する偏見だよと、Sになじられる。

が、パーキンソン病のSと同居し、また、Sを通して様々なパーキンソン病患者を知るにつけ、その思いは強くなる。そもそも「我欲」はパーキンソン病患者の臨床例を多く持っておられる作業療法士のW医師の言葉でもある。まあ、自己肯定感、自己愛が強いとも言えるのか。

幻覚幻聴は波があるにせよ、依然続いている。医師とも相談するが、よい解決策は見つからない現状。数日前、掛け時計にドル紙幣をSが隠しているから取り出すと騒ぎ出す。結局Sの前で、掛け時計を足で叩き割り、何もないことを見せる。ここまでやらなければならない現実がある。

書けばシンプルだが、現実はかなりショッキングな風景がそこにある。

土曜日14日から15日日曜日にかけて、Sの体温が若干上がり気味だった。

特に日曜日から月曜日の未明にかけて、排便も続き、熱は一時37、6度まであがるも、1時間後には36.6度に下がるなど、振幅が激しかった。夜が明けて、ようやく体調はほぼ戻った。

日頃から自律神経のせいだろうと、先生はおっしゃる。

介護の側からすれば、途方に暮れるばかり。

2023年1月 8日 (日)

灯浮標74.(2023.1.8)パーキンソン病と睡眠障害、幻覚のことなど。

日付が変わった1月6日午前3時ごろ、Sに起こされる。何か得体のしれないものに憑りつかれている様子。ベッドからずり落ちそうになっている。体勢を整えてやる。紙おむつをあがるところまであげて装着。私の腕の不調もあって、Sが寝た状態ではなかなか思うようにいかず、いつものように私一人が癇癪を起す。

翌7日も午前3時ごろ、階下で何か物音がして下りてみると、Sが下半身剥き出し状態でリビングまで移動している。私に異常があるのではと思って、彼なりの防御策をとって2階へあがろうとしていたらしい。

家のどこかに誰かがいるのではないかと妄想、或いは幻覚。

このところ、深夜になると睡眠障害もあり、所謂、幻覚、幻聴、が続いている。

そのたびに私が翻弄される。

改めて、Sの服用しているパーキンソン薬の副作用をNET検索してみる。

マドパー、ミラベックス、ともに幻覚、幻聴、幻視、病的賭博、性的依存などの項目がある。

Sはそのどれもが表れている。何度となくかかりつけ医やリハビリの先生などとも相談しているが、根本的な解決には至らない。

また、特に、ここ数日、Sによれば、ここに活字で記録できないような、性的な夢を見ているらしい。パーキンソン病薬の副作用の一つでもあるらしいが、ギャンブル依存症、性的依存症、買物依存症の中でも、ギャンブルに続いて性的依存症も発現しているのだろうか。

今年1月で19年目に入るパーキンソン病患者の現実なのだろう。

ほとんど全てを私一人で介護する私の精神的肉体的疲労は日々重なって行く実感。

今年はどうなって行くのか。昨日今日とSは今年二回目のショートステイ。

先が見えない。

2023年1月 6日 (金)

灯浮標73.(2023.1.6)シャイ・ドレーガー(SDS)症候群とパーキンソン病。

未明3時、Sの電話で階下に降り、Sのベッドで傾いて動けなくなった体勢を整えてやり、紙おむつ、ベッド周りに散乱したものを片付ける。

そのまま熟睡は出来ず、朝までうとうと。6時過ぎ、再びSに呼ばれる。体を拭き、足の爪を摘み、着替えさせる。

昨日、Sのリハビリで定期的に通っているHクリニックへ。

作業療法士W先生と私の話。W先生の義理のお父様がシャイ・ドレーガー症候群(多系統委縮症)だったという事で、Sと非常に症状が似ているという話に。

確かに、シャイ・ドレーガー症候群の症状には、起立性低血圧や、ふらつき、尿失禁、そしてパーキンソン病によく似た症状がみられるとの記述が、ネット検索でもある。

パーキンソン病は、その症状が非常に個人差が大きい。Sの場合、そうした多系統委縮症との親和性が高いのもうなずけるような気がした。だからどうだ、ということでもないのだが。

Sのパーキンソン病はこの1月で19年目に入る。まあ、それにしては「まだ動ける」ということか!!

最近は足のむくみが顕著で、レントゲン、心電図、血液検査等をする。(尿は、Sが緊張して当日は採れなかった。)

レントゲン、心電図の結果は取り敢えず異常なし。

今日は、久しぶりの言語リハビリ。

夕方入浴介助。

夜、私の疲れがピークだとの言い訳も辛いわけだが、Sの訳の分からない言葉にイラつき、つい怒鳴り声を上げてしまう。辛い。

これから先、何年この同居生活が続いて行くのか。不安ばかりが募る。

果たして、明日から一泊二日のショートステイもおとなしく言ってくれるのだろうか。

相変わらず、私の両腕、そして肩が痛い。

2023年1月 4日 (水)

正月4日の、ぼつぼつ感。

はやいもので、今年2023年も1月4日。

正月早々、こんなしょぼいブログ誰がみんねん?と友人から「褒められた」わ。

さて、ちょっと振り返って、去年2022年の極私的トピックスベスト3は?

順位無しで。

●2月。殿敷侃に関する文集「風のことづて~トノシキタダシへの旅~」(私家版)をほぼ25年ぶりにどうにかまとめあげたこと。

●9月末、新型コロナウィルスに感染発症。発熱、咳、端、全身の痛み(特に喉の炎症による痛み)、息切れ、動悸などで、苦しんだこと。3か月余りたった現在もまだ、息切れ、動悸は時々あり。

●10月下旬、片耳にPiercing。この歳になってピアスを付けたこと。

まあ、他にもいろいろありましたが、こんなところでしょうか。

それにしても、ロシアによるウクライナ侵略戦争、どうにかならないもんだろうか。日本が出来ることは無いのだろうか。などと・・・

2022年12月27日 (火)

わが心のアイスバーン!?あーあ、冷え切った心を暖めるにはどうしたらええの。

久しぶりに街へ。

トンネルの手前で、路面はまだアイスバーン状態。

もう、やになっちゃいます。

ついでに、例によって、ひとり癇癪を起こしてる。

あーあ・・・・・

もう何十年になるだろうか。

クリスマスシーズンになると観るのが習慣。

ジョン・ヒューストン監督の遺作映画「THE DEAD」。

原作はジェームス・ジョイスの短編集「ダブリン市民」。

あなたにもぜひ。


YouTube: The Lass of Aughrim - Frank Patterson

2022年12月26日 (月)

2022年12月。クリスマス寒波襲来。

12月17日土曜日夜からの雪は断続的に19日朝まで続き、一旦溶けたものの、22日木曜日(冬至)深夜からまた降り始めた。今回の豪雪は、私がこの団地に住み始めてから過去数回あったかなかったか。30年ぶりくらいではなかろうか。特に23日の雪は凄かった。24日土曜日は雪は断続的になったもののほとんど溶けず。予約していた歯医者へは長靴を履いて徒歩で行った。友人のI君から心配のメール。翌25日、クリスマスケーキを携えて、ツレの友人が県境を越えてやってくることになっていたのだが、峠では1メートル超と言う雪の壁と路面のあまりの悪さに地道をあきらめて、当日朝に通行止めが解除されたばかりの高速道に乗り換えたとか。どうにか無事に辿り着いてはくれた。近くの道でもトラックや乗用車が数台立ち往生。25日は終日晴れていたが、溶けない。友人を明るいうちにと、5時前に急かせて帰ってもらう。道に迷いながら、夜8時半に帰着とのメール。一安心。

26日月曜日朝。晴れ。夜明け前から凍結した道をのろのろと車が下って行く。

2022年12月20日 (火)

今シーズンの初積雪。

メモとして。

2022年12月17日土曜日夜から降り始めた雪は日曜から月曜にかけて積雪。月曜日の夜も降雪。

ガレージの屋根を見れば、10センチ以上は積もっただろうか。

厳寒。22日は冬至。

全国的に雪深し。

私は肩が、相変わらず痛い。痛い。痛い。

先生によれば、一ヶ月は掛かるらしい。

Sはデーサービス。

私は定期的に見てもらっている泌尿器科受診。

前立腺肥大。まあ、手術はぎり免れている。

帰りに散髪。激混み。まあ、安いし・・・・。

2022年12月15日 (木)

灯浮標72(2022.12.15)パーキンソン病患者の夜と昼。或いは幻覚、認知。

夜明け前、或いは朝5時前。

階下のSが騒ぎたてている。

下りてSの部屋に入ってみれば、ベッド脇に下りたのか落ちたのか、腕が痛い、救急車を呼べと、がなり立てている。紙パンツを臀部から降ろして下半身は剥き出し、ズボンは足元まで。

下敷き状態の腕を体から解放してやり、枕を頭にあてがい、紙おむつを外し、ズボンを脱がせて、腰と足元の上を軽いフリーズの毛布で覆ってやる。落ち着く。

ただ、「・・・いやらしい・・・」とか言ったような断片的な言葉がときおり歪んで震える口元から聞き取れたが、幻覚、或いはある種性的な夢に彷徨っているようでもある。

ベッド上は、剥いた蜜柑の皮、他にも、携帯やら、どうしようとしたのかハサミ、そしてエアコンのリモコン、薬の入った小箱なども散乱している。

整理をして、股間の辺りに尿瓶を置いて一旦部屋を出る。Sは眠りに落ちている。

昨夜は遅くまで同じパーキンソン患者の知人に送るとかいうDVDやクリスマスカードを用意し、封筒に入れたり出したりしていたようだ。

夜10時前にベッドに寝かしつけ、導眠剤(デエビゴ錠5ミリ)を飲ませた。その後、日図家が変わる前、Sが階下から私を呼ぶ。追加で導眠剤5ミリを飲ませた。

そして、夜明け前の錯乱である。

本当に不安に駆られる。私の肩の痛みはもう3週間以上続いている。

昨日は午前、訪問リハビリ、訪問入浴。午後、月一回のケアマネさん訪問、来月の介護保険適用分サービスの予定確認だった。

そしてつもりはしなかったが初雪。

1,2週間前に迷子になった居るのチラシが入っており、その後が心配というので、電話を掛けて確認してやる。保護までは至っていなかったが居場所は特定できているそうだ。

そういう様々なことがSの体と心を攪乱させて、こうした夜があるのではないか。

認知症状態も明らかに進行しているようにも思える。

私は、最近の肩の痛みの酷さもあって、Sに施設入所や入院を勧めるなど、それも暴言に近い言葉を伴って出てしまう。

今月12月5日付で、Sのお姉様に、Sの現状報告といった形をとった手紙を投函した。現在利用している介護サービス、医療関係、Sの体調、先日のパチンコのスキップも含めて日常生活を羅列的に書いたものだ。

お姉様からはメールが届いた。来年、折を見て此方に伺いたいとのこと。コロナ前は、数回お見えになっておられる。それでどうなるとも思えないのだが・・・。

今日はSの歯医者検診が朝。午後、私が一ヶ月ぶりにリハビリ。

時計はいま午前6時。Sは、再び眠っているようだが、すぐにでも目覚めて、騒ぎ立てるのだろう。恐らくいつものように。

2022年12月14日 (水)

「真実の生」を生きる。それでも、肩の痛みに耐えかねて・・・・

「真実の生」を生きる。

ヴァ―ツラフ・ハヴェル著「力なき者たちの力」(阿部賢一訳 人文書院刊)読了。

そして

今シーズンの初雪。

吹雪いている。

ああ、肩が痛い・・・・・