2023年11月19日 (日)

初冬を走る。広島ベイマラソン参加。~憎しみと悲しみ、怒りと無力。

例年よりずいぶん早く、今冬の初雪は18日土曜日。未明、雨は雪に変わって降り続き、朝には数センチ積もった。それもお昼過ぎには溶けたがとにかく寒い。この時季に雪が降るのは初めてではないものの、それにしても今シーズン、果たして雪は多くなるのだろうか。そんな予感も・・・。冬用タイヤに16日交換しておいてよかった。

さて、今日11月19日日曜日、4年ぶりにマラソン大会に参加した。

安芸郡坂町で開催された、第32回広島ベイマラソン大会の5キロの部。晴天。時折薄曇り。湾岸沿いの走路は寒さが応えた。

これまではハーフか10キロを走っていたが5キロは今回初めて。走り終えれば、事前に予想できなかったほどの足に筋肉痛。ふるまわれた牡蠣雑炊が美味しかった。

タイムは、自分にしては上出来。五キロ男子302人中176位。記録:31分40秒。

因みに、今回でマラソン大会出場は28回目。

初マラソンは1989年(H1)3月19日。第9回ひろしま国際平和マラソン大会10キロの部(34歳)。今から34年前。

・フルマラソン(1997年(H9))2月23日。’97吉備路マラソン大会(4時間32分58秒)(42歳)

・ハーフは7回出場。ベストは2001年(H13)9月2日。第18回八幡高原聖湖マラソン大会の1時間53分30秒(47歳)。

・10キロは19回出場。ベストは1997年9月7日。第14回聖湖一周マラソン大会の47分37秒(43歳)。

パレスチナ。ガザ地区。ハマスの砲撃を機にイスラエルの報復、反撃がやまない。特に病院や学校も激しく攻撃されている。

破壊し尽され、犠牲者には多くの子どもたちも含まれている。

私は、これはもうジェノサイトではないかと思う。

怒りを禁じえない。

停戦に向けた何か手立てはないのだろうか。歯がゆい。

2023年11月 8日 (水)

甕虫襲来。そしてKOTOKOKKA。

11月8日。水曜日。立冬。

十月半ばからカメムシが大量に我が家を襲来。今月11月になってもその激しさ、量は益々過激化。やっと一昨日ぐらいから減りつつ治まりつつあるようです。

どこから侵入してくるのか、部屋、廊下、トイレ、台所と至る所で旋回し、壁を這い。困り果てております。カメムシが大量発生した年は雪が多いとか。今から戦々恐々です。

それにしても、ガザの戦闘はどうなるのだろう。多くの子どもたちの命も奪われている。ニュースの映像は辛い。日本政府に出来ることは無いのか。アメリカ、イスラエルの顔色ばかり窺っているように見えるのだが。

最近、「個」と「国家」について思うことがある。生きる理由も権利も尊厳もそして名誉も、その全ては「国家」ではなく「個」に帰するのだと。

2023年10月31日 (火)

続・灯浮標21.続く幻覚幻視、錯乱。(そしてギャンブルへの追想。)

10月23日。Sのパーキンソン病かかりつけ医へ、4週間に一回の定期受診。

幻視幻覚が相変わらず頻繁に現れることを話す。

有効な手立てはないと医師も黙り込む。ただ、今現在朝晩の二回服用している漢方薬「抑肝散」を一日3回に増やそうとのこと。

それから1週間が過ぎるが、効果は無い。

幻視として頻繁に犬が現れるので少しは落ち着くかと内心期待して、26日日曜日、Sの曾ての愛犬たちが眠るペット霊園へお参りにSを連れて行く。私の運転で片道2時間。Sも私も疲労感が深い。

結局のところ、それでも幻視幻覚は一向に収まらない。ネット等で調べると、やはりパーキンソン病薬を一度断つのが、効果的らしい。ただ、そうすればSはオフ状態ばかりが続きまるで石になるわけで、S自身も望まない。そもそも、Sは頻繁に目の前に現れる犬や猫、人物、もののけを現実と認識している。住む次元が異なっているのだ。

こうした「日常」はこの秋ごろからより強くなってきているようだ。

朝7時の薬を服用させても、覚醒しない。すぐに眠りに落ちる。どうも、いわゆる突発性睡眠(或いは睡眠発作)らしい。血圧も乱高下が激しい。本当に介護者には不安しかない。

けさの3面記事。パチンコグループのGAIAが倒産したとか。Sが良く通っていたパチンコ屋の一つだ。この街にもある。何度Sに追加のお金を運んだか。何度動けなくなったS を迎えに行ったことか。いい思い出など一つもない。先日、SがSの友人にSkypeで、また顔国のカジノへ行きたいなどと話している。本当の所、何も変わってはいないのだ。

今朝も早くからSに呼ばれる。ベッド周りが散乱している。「何か」が出た様子。・・・・・

2023年10月25日 (水)

「肘内側側副靭帯損傷」だって。

月に一度、リハビリを受けている。

病名は「肘内側側副靭帯損傷」と仰々しいが、要するに介護による使い痛み。別名テニス肘。

まあ、どうしようもないわけで、湿布を貼ったり、テニス肘バンドを着用したり、サポーターをハメたり。ほぼほぼ常時痛みはあるわけで、ツライ。

ここのところ、眠れない。Sの幻覚にほとほと参っている。

疲労は蓄積するばかり。

月曜日の岸田首相の所信表明演説全文を読んだ。心に響くわけも無く、その空疎な言葉の羅列に寒々となる。生活者の本当のところは、決して生活者とは言えない首相には分かる筈も無く。

様々な税の負担が様々な形で日々の暮らしに重く覆いかぶさってくる現実!

2023年10月23日 (月)

続・灯浮標20.パーキンソン病と共に歩む。発達障害的?なあれこれについて。

先日のこのブログ<続・灯浮標19>で、Sが長く患っているパーキンソン病の諸症状がシャイ・トレーが—のそれと近似であるとの指摘を、作業療法士のW先生から受けた旨を書いた。

それに加えて、最近のSの症状を見ていて、感じることがある。

それは一種の発達障害ではないかということ。

一般にADHD(注意欠如、多動症など)やASD(自閉スペクトラム症)などが、その代表的な症状としてあげられるが、Sの場合、その全てではないものの、若干その傾向があるのではないかと思わざるを得ない時があり、またそうしたカテゴライズによって、介護する私もまた、ある種納得できるような、割り切れるような気もする。

Sは物が片づけられない。過去の様々な事象や思い出にいつまでも拘る。そのこだわりは強い。一つ一つの負の言葉や出来事について、いつまでも言い募る。一般的には特にパーキンソン病の症状について顕著と言われるが、同時に一つの事を行おうとして、どちらも満足のいくようには果たせない。

人の話を聞かない。自分の世界観に合わなければ、他者を理解しようとは全くしない。それでいて、他者からの精神的なストレスには極めて強い被害者意識、強迫観念を持つ。挙げればきりがないが・・・。

連日の幻聴幻覚は夜ばかりではなく昼にも現出する。今日などは、携帯で写メを連写している。被写体は、ただの床だったり、壁や自分自身であったり。そこに、何者かが写っていると言うのだ。

これらは、パーキンソン病患者が全てそうと言うわけではない。言うまでも無く、Sの症状において、そうだという事だ。

困難な介護が続いている。全く困難を極める。私自身のメンタルが痛めつけられ、疲れ果てて行くのである。

2023年10月16日 (月)

HIRO訳 漢詩31.李商隠「<無題二首>其の二」(重帷深下莫愁堂)

久しぶりのHIRO訳 漢詩です。

今回は李商隠(813?~858?晩唐、詩人)の、「重帷深下莫愁堂」から始まる七言律詩「<无題二首>其二」を訳して、投稿ました。

この中には金木犀も詠まれており、季節も丁度良いかと思ったわけです。尚、この漢詩の第二句「卧后清宵细细长」が、近代中国の文学者、俞平伯(1900~1990)の散文「浆声灯影的秦淮河」(櫂の音に灯影の揺れる秦淮河)に引用されています。

(原詩)

  李商隠「<无題二首>其二」

重帷深下莫愁堂,卧后清宵细细长。

神女生涯原是梦,小姑居处本无郎。

风波不信菱枝弱,月露谁教桂叶香?

直道相思了无益,未妨惆怅是请狂。

(HIRO訳)

 李商隠「<無題二首>其の二」

幾重のとばり深く館に莫愁(*)の面影あり、

横たわれば宵はしずやかにしてひたすら長い。

仙女は私の生涯も夢にしかあらずと語り、

あの娘の住まいにあなたはとうにいないとも。

風に波立つ池の菱は揺れ惑い、

月の雫は木犀の葉末に香りを伝える。

一途に思い続けても無益だが、

うち萎れた私を覆うのは愚かな反骨かも。

(2023.8.19)

*莫愁(ばくしゅう):古代中国の美女。

写真を二枚添えます。

「菱」は、広島市植物公園で2023年8月19日に撮影。

「金木犀」は、我が家の玄関先で2023年10月14日に撮影。

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2023年10月15日 (日)

コロナワクチン7回目接種!(金木犀が薫る夜。の副反応)

昨日2023年10月14日土曜日夕方、市内の海が見える集団接種会場にて第七回目のコロナワクチン(モデルナ社ワクチン、XBB対応)を接種しました。因みに前回6回目は2023年5月28日でした。

丁度1年余り前、2022年9月末(私は28日陽性、sは29日陽性)にコロナ陽性反応が出て、高熱と咳、痰、筋肉痛、倦怠感に苦しんだのが遠い昔のような気がします。

今回、会場には案外多くの人が予約時間に合せて切れ目なく訪れていました。年齢層も幅広いものでした。

さて、私は、1回目、2回目は副反応に苦しんだものの、それ以降6回目までは副反応はほとんど無く、油断しておりました。今日の7回目接種後20分が過ぎたころから口渇、頭痛、倦怠感が始まり、夜には接種した左腕を中心に酷い筋肉痛に悩まされております。

日付が変わった夜中、例によって幻覚に苦しむsを介護、そしてこれを書いています。(一緒にワクチンを接種したsはこれまでただの一度も、そして今回もまた副反応はありません。)

外は小雨。今週初めから咲き始めた金木犀の花も濡れているのでしょう。

海の向こうの砲弾の音は届かないけれど、欝々とした日々です。ではお休みなさい。


YouTube: 金木犀の雨(lulu&tonys)

「金木犀の雨」

作詞:azmi 作曲:kAMAL 歌:lULU&TONYS

(1)

ふるさとの道は 閉ざされて

脇道見知らぬ人 濡れて行く

いつもの癖で 目を伏せて

あなたの靴音を 聞いている

金木犀の 降る雨に

あなたの靴音を 聞いている

(2)

知らないまま すれ違うなら

これからもまた ただ ひとりの道

知らないまま 去り行く人

振り向けばあなたが 居るような

金木犀の 先に海

振り向けばあなたが 居るような

(2017.10.6)


YouTube: 「金木犀の雨」lulu&tonys ライブバージョン

2023年10月 2日 (月)

立待月を眺めながら。~月亮歌~

2023年6月29日金曜日は中秋の名月。よく晴れていて、二階の窓から眺めました。

翌30日の十六夜はあいにくの曇天。昨日10月1日の月は立待月と呼ぶそうです。

車椅子のツレと一緒に玄関横の窓から眺めることが出来ました。

10月になって一気に涼しくなりました。朝晩は寒々とした空気に包まれます。

早朝、鰯雲。

昔作った歌。

「月亮歌」

作詞:AZMI 作曲:Kamal 歌:Lulu&tonys

ああ 月よ 月よ

今宵の月は だれの為

雲ひとつなく 父の為

雲ひとつなく 母の為

ああ 月よ 月よ

ふるさと遠く 想い出は

月満ちるほど 近くなる

月満ちるほど 近くなる

ああ 月よ 月よ

兵士となって 故郷(くに)を出て

十四でこの世を 捨てた父

十四でこの世を 捨てた父

ああ 月よ 月よ

一本松の 月を背に

子育てに明け 暮れた母

子育てに明け 暮れた母

ああ 月よ 月よ

望月十六夜(いざよい) 芒(すすき)の穂

蛙と兎が 揺らします

蛙と兎が 揺らします


YouTube: 月亮歌(げつりょうか)lulu&tonys[練習中]

(2020年ユーチューブにUP)

2023年9月29日 (金)

続・灯浮標19.要介護5、パーキンソン病とシャイ・ドレーガー症候群の近似。

要介護2から要介護5に判定が変わって1年が経つ。

Sのパーキンソン病は確実にそしてゆっくりと止まることなく進行している。

特に夏から秋にかけて、一旦落ち着いていた幻覚幻聴が再び頻繁と言うか、毎夜酷い。それは鼠や犬らしき小動物であったり、或いはもののけであったり。感触など実感を伴うようだ。

夜間尿が多い。紙おむつがずれて防水シートに溢れることはほぼ連日。

当然ながら足のむずむず症候群、幻覚や尿漏れなどでのsの不眠も連日。そして私も頻繁に呼び起される。私もまた不眠が続く。

加えて、Sは、ここ数週間、血圧の日内変動が激しい。朝、食前は上が150前後で下が100前後。昼間は反対に上が80前後で下が50前後。自律神経が影響していると医師は言う。血圧降下剤を服用しているが、それをどうするか悩ましい所。また、右腕左腕で血圧の値が大きく違う。特に右腕が高めの値になる。本人は、血圧が低くても意識はある。結局、担当医師は、今しばらく血圧降下剤等の処方は変えず様子を見ましょうと・・・。

日中、オン状態が極めて少ない。歩行器で歩ける距離も少なくなりつつある。殆ど車椅子で終日を過ごす。また、訪問STにより隔週で言語リハビリもしているが、その時は調子がいいものの、日常的には、言葉が直ぐに出てこなくなりつつある。

これは以前このブログに投稿しているのだが、パーキンソン病患者を多くリハビリされているかかりつけの作業療法士さんによれば、Sの場合、その症状は、シャイ・ドレーガー症候群に似ていると言われる。確かに自律神経障害に伴う様々な症状はそう言える。

それにしても、これから長きにわたってどう介護していくか私の疲労の蓄積と共に悩ましい所だ。

因みに現在のルーティンは次の通り。月曜は午前、介護ヘルパー、午後、隔週で訪問言語療法。火曜はデーサービス。水曜日は毎週訪問リハビリと男性ヘルパーさんによる入浴介護。木曜は月1回の通所リハビリ&診察、隔週の訪問看護サービス、金曜日は午前、介護ヘルパー、午後男性ヘルパーによる入浴介護。土曜日はほぼ隔週でデーサービス。月2回のショートステイ(土日の1泊2日)。加えて月1回パーキンソン病のかかりつけ医受診。月1回の歯科受診。

2023年9月10日 (日)

汚染水であり、性的児童虐待である、ということ。

東京電力福島第一原発から排出された汚染水を処理水と言い換える。

言い換えても、トリチウム、セシウムなどの放射性物質によって汚染された汚染水である事実は薄められない。

芸能事務所のトップが長年にわたって数百人、いやそれ以上とも言われる少年たちに性的虐待を加え続けた事実を性加害と言い換える。

言い換えても、その犯罪行為の事実は薄められない。

そして、多くのメディア、マスコミも、その処理水、或いは性加害の呼称を使う。

根っこは同じではないのか。

恐らく多くの市民は、国民は、たいしてそれを気に掛けること無く日々を過ごし、やがて何事も無かったかのように、風化していくのか、いや、それはまずいのだ、まずいのである。

知りながら知ろうともせず、自分自身の立ち位置を曖昧にして、楽な方へ傾いて行く。そうしてきた「私たち」が、これからもそうであるなら、曾て多くの国民が戦争へ戦争へと雪崩を打って熱狂した歴史は繰り返されないとも、限らない。

過去を掘り起こしながら、今、少なくとも私は、処理水ではなく汚染水と呼び、性加害ではなく、性犯罪として、ニュースを(正しく)読み換える。

許されざる日々を忘れてはならない。