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2012年7月 4日 (水)

ジェロ(Jero):カバーズ5(時代劇主題歌、Jero Styleの誕生!)

Jeroさんの新しいカバーアルバム「カバーズ5」が、

本日2012年7月4日発売されました。

併せて、現在大ヒット中の最新シングル「夜明けの風」が、

新たにDVD付き特別盤として、本日同時発売されました。

今回は、「カバーズ5」のご紹介です。

(収録曲)

1.荒野の果てに(必殺仕掛人)

作詞:山口あかり、作曲:平尾昌晃、編曲:若草恵

シングル「夜明けの風」のカップリング曲です。また、セカンドオリジナルアルバム「情熱」にも、収録されています。トランペットも高らかに、疾走感溢れる曲です。勇気凛々、アルバムの巻頭を飾るに相応しくて候。

2.すきま風(遠山の金さん)

作詞:いではく、作曲:遠藤実、編曲:周防泰臣

粋でいなせ。そんな歌いっぷりに心地よさを覚えます。溌剌とした歌唱表現が快感。

3.ねがい(江戸を斬る)

作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、編曲:工藤恭彦

歌唱力が際立ちます。小細工無しのストレート直球。気分爽快。編曲は「越後獅子の唄」「黄昏メトロ」と同じ工藤恭彦さん。なるほど、お洒落。

4.旅愁(暗闇仕留人)

作詞:片桐和子、作曲:平尾昌晃、編曲:阿部靖広

まるで絹の肌触り。そんな声質が存分に発揮されています。細やかな息遣いに色香が。

5.不思議な夢(座頭市)

作詞:なかにし礼、作曲:村井邦彦・日高富明、編曲:阿部靖広

今回のアルバムで、私のイチ押し!!肩の力が程よく抜けて、弦と融合した名唱。なんだか懐かしくて、せつなくて・・・。

6.哀しみ色の・・・(必殺仕事人Ⅴ)

作詞・作曲:京本政樹、編曲:鈴木豪

歌詞が浮き上がって近づいてきます。向き合えば、ハッとするような感動がある、そんな歌唱です。ギターも泣かせます。

7.夢ん中(必殺商売人・必殺からくり人)

作詞:阿久悠、作曲:森田公一、編曲:多田三洋

まっすぐだなあ。色っぽいなあ。こぶしもこれくらいが丁度好い。男と女の物語が、ほら、見えてくるでしょう。

聴き終わって、先ず、若々しいなあ!やっぱ、上手いわ!気持ちいいよ、ジェロさん!

そして、ふと思ったのです。時代劇主題歌集となっている本アルバムで、ジェロさんは、時代劇歌謡の、新しい歌唱表現スタイルを、切り拓いたのではないかと。

よく「円熟味」という言葉が使われますが、言い換えれば、それは「老い」の一表現でもあると、私は思うのです。その「老い」自体は、決して負のイメージでは捉えませんが、細工の施されたこなれた歌い方というより、今だからこそ歌えるジェロさんの、若々しく爽やかな、そして肝の据わった今回のような歌い方も、カバーズには「有り」だと、あらためて思いました。

煙草の匂いも酒で潰れた喉も、くさいこぶし廻しも、それはそれで演歌の世界なのでしょうが、刃が躍る時代劇には、今回のジェロさんの歌唱が、やっぱり、いいよね。

「カバーズ5」にして、カバーズの記念碑的なアルバムに仕上がっています。ぜひ!

ジェロ:カバーズ5(ビクター:VIC-63884)

http://jero.jp

amzn:

iTunes:

120704

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