周傳雄「黄昏」の歌詞を日本語に訳しました。
今から20年以上前に中華圏で発売されてヒットした「黄昏」は、台湾出身のアーティスト周傳雄(チョウチュアンション)によるもの。20年の歳月を越えて今また、台湾、大陸を問わず中華圏を中心に、当時をよく知らない若者たちからの熱い支持を受けて、大きなうねりとなっています。
現在、周傳雄は54歳。この20年余りの間に大病を患うなど苦難を克服しています。
私なりにこの曲を日本語に意訳してみました。
只者ではないこのラブソングの魅力に私も惹かれて、訳しながら何か胸に迫る、不思議な「感覚」に囚われました。
(この詩には、複層的な意味合いを感じるのです。現在、台湾や大陸の若者たちが置かれている状況になにかしらフィットするものがあり、彼らの感情を強く揺さぶるのではないか、とも思うのです。私の勝手な推測ですが。)
(日本語訳)
「黄昏」
作詞:陳信榮 作曲:周傳榮 歌唱:周傳雄
出来過ぎた夏は行き 辛く悲しくいいことなんか何もなく
ハンドルを握ればあてもなく果てもなく
疾走する俺の感覚
終わりなき歌を歌おう 瞳を閉じて心鎮めよう
愛するほどに愛に囚われていつも傷つく
夜が来るから黄昏は美しい
忘れられない、お前の口から零れるサヨナラは鉄のように堅く
暗がりの中で灼熱の太陽に身を焼く錯覚
黄昏の地平線 別れの台詞がボーダーになる
永い夜に未練が忍び込む
忘れられない、お前の瞳から零れるカナシイ涙には望みなく
心乱れるまま熱い涙に火傷する錯覚
黄昏の地平線 幸せのピークが断ち切られる
愛は幻のように消える
(意訳:永洋)(2023.6.12.)
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