ジェロ(Jero):ルーツを聴く(COVERS3-Roots of Jero-)
COVERS3-Roots of Jero-(2010年6月16日発売)を聴きます。
ジェロさんの、カバーズシリーズ第3弾。
収録曲は、
「越後獅子の唄」(美空ひばり)
「津軽平野」(千昌夫)
「アメリカ橋」(山川豊)
「契り」(五木ひろし)
「夜桜お七」(坂本冬美)
「津軽恋女」(新沼謙治)
「J」(イ・ソンヒ)
ジェロさん自身によるライナーノーツを読めば、
それぞれが、ジェロさんの人生の、節目節目で出会った曲ということです。
特に、「越後獅子の唄」は、ジェロさんが5歳の時に初めて覚えたという、
まさにこれこそが「ルーツ!」と言える曲です。
ネットで検索すれば、
美空ひばりさんのレコード発売が1950年(昭和25年)末ということですから、
私が生まれるより遥か以前。
戦後の混乱がまだ続いている頃。
ジェロさんの祖母様にとっては、特別に思い出深い曲だったのでしょう。
(実は、私の母も、私が小さい頃に口ずさんでいた記憶があります。)
それをジェロさんが最初に覚えたということは、
今のジェロさんへ至る長い道程が、
そのとき、既に運命付けられていたのかもしれません。
このアルバムでの「越後獅子の唄」のアレンジは、あくまで優しくニュートラル。
ジェロさんの歌が心に染み入ります。
私は、このアルバム中、イチオシです。やっぱり。
時代を経ても、褪せない曲です。
「夜桜お七」。
これは、ジェロさんが尊敬する坂本冬美さんの代表曲の一つ。
「♪口紅をつけてティッシュをくわえたら・・・」
なんて、男性歌手では、そうそう歌いこなせるものではないでしょう。
ジェロさん、そこを見事にクリアしておられます。
「演歌」は「艶歌(「つやうた」とルビを振りましょう。)」でもあるわけで、
ジェロさんの、こうした艶歌は絶品です。
他にも、聴かせどころ、泣かせどころいっぱいのアルバムに仕上がっています。
ぜひ、目を閉じてお聴きください。
いつのまにか、コーヒーが冷めてしまいました。
お茶の時間、終わり。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A021548/VICL-63850.html
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