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2015年3月24日 (火)

HIRO訳 漢詩24 「春晚书山家屋壁(春晩、壁に書き記す)」貫休

寒の戻り。今朝から断続的に吹雪き。それでも庭の山茱萸(さんしゅゆ)は満開です。

というわけで、今回は晩唐の詩人、貫休の、二編からなる「春晚书山家屋壁」の

その最初の一編を訳してみました。

詩の中に鶯の鳴き声が聞こえてきます。

そして、鶯は、中国では「黄鳥」とも書きます。

山茱萸の鮮やかな黄色もまぶしいこの季節にピッタリと、思ったわけで・・・。

(画像は、我が家の庭のその山茱萸です。)

「春晚书山家屋壁」    贯休

柴门寂寂黍饭馨,

山家烟火春雨晴。

庭花蒙蒙水泠泠,

小儿啼索树上莺。

(訳:HIRO、2015.3.21)

「春晩、壁に書き記す」 (貫休)

茅の軒には黍(きび)飯が馨り、

夕餉の山里に春雨は上がる。

庭の花に霧深く水はりんりん、

童は樹上に鶯を捜す。

(貫休:晩唐の詩画僧、832~912)

2015

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