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2016年11月 6日 (日)

「中国残留婦人 慰霊の碑」碑文のことなど。(2016.10.30)

 先日(2016.10.30.)、初めての山口市内へ。

 訪れたのは、山口大学吉田キャンパス内から出土した「音義木簡」がちょうど展示されていた山口大学埋蔵文化財資料館、そしてザビエル記念聖堂、国宝五重塔で知られる瑠璃光寺です。

 その瑠璃光寺裏手に広がる墓地の一角に、「中国残留婦人 慰霊の碑」があります。 碑文を書き写しました。

 <中国残留婦人 慰霊の碑>

  [碑によせて]

   聖戦を信じ王道楽土建設のため 満州に渡った開拓移民は昭和二十 年の敗戦を境に言語に絶する悲惨 な運命の人となった

   父を憶い母の名を呼び一歩いま 一歩の逃避行にたおれた姉妻子た ちは中国人の救護によって命を助 けられた

   昭和四十七年ようやく日中の国 交が回復したものの中国残留婦人 対策は戦後四十七年目の今も回復 されていない

  「祖国へ帰りたいけれども帰れ なかった!」これは国に見捨てら れ中国の地で生きてきた残留婦人 たちの思いである

   私たちはこの冷厳な事実をつた え望郷の想いの中に天の星となら れた残留婦人たちのみたまを祖国 に迎え永遠に慰め平和への祈りを こめてこの碑を建てた

  一九九二年十月一日

    中国残留婦人交流の会

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