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2014年1月21日 (火)

HIRO訳 漢詩18.(李白「初月」)

「初月」    李白

 玉蟾離海上

白露湿花時

雲畔風生爪

沙頭水浸眉

楽哉弦管客

愁殺戦征児

因絶西園賞

臨風一詠詩

 

(拙訳)

「初月」    李白

三日月冴え海に上れば

夜露は花に降り花を潤す

雲は風に千切れ月は爪を研ぎ

汀に映れば麗しい人の眉にも似ている

月の出に管弦が趣を添えたとしても

戦地の若者の悲しみには届かない

せめては月見の宴を絶ち

春の風に詩を詠もう

 

*李白(701~762):盛唐の人。詩仙と呼ばれる。

 

 

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