HIRO訳 漢詩12.(杜牧「江南春」)
凡そひと月半ぶりのHIRO訳漢詩です。
ここのところ暖かく、昨日は春の雨でしたね。
時季はまさに春耕。
私の好きな杜牧(晩唐期の詩人、803~853)の、
これまた超有名な「江南春」を、怖いもの知らずと言いますか、
訳してみました。
例によって、私なりの、まあイメージ訳といったところでしょうか。
正しい訳は、著名な方の書籍やネット等でどうぞ。
その前に。
中国の江南地方といえば、上海、蘇州、無錫、杭州、南京などの歴史的な大都市、
そして、烏鎮、朱家角などの水郷地帯を思い浮かべます。
また、太湖に遊ばれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、蘇州から朱家角へ足を延ばしたことがあり、
その水郷の風景が今も懐かしく甦ります。
そんな江南の春をどうぞ。
(原詩)
「江南春」 (杜牧)
千里莺啼绿映红,
水村山郭酒旗风。
南朝四百八十寺,
多少楼台烟雨中。
(HIRO訳)
「江南の春」
花と緑がウグイスを呼び、
酒屋の旗は水面に笑う。
かつて栄えた寺院の声が、
煙雨に霞んで逃げて行く。
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