HIRO訳 漢詩8.(張九齢「望月怀远」)
今日8月30日は、旧暦で7月14日。
ほとんど満月に近い月がぽっかり。
で、今回のHIRO訳、漢詩は張九齢のこれ。
(正しい訳は、書籍、ネット等でどうぞ。)
*張九齢:678年~740年。唐、中期の詩人。
「望月怀远」 張九齢
海上生明月,
天涯共此时。
情人怨遥夜,
竟夕起相思。
灭烛怜光满,
披衣觉露滋。
不堪盈手赠,
还寝梦佳期。
(HIRO訳)
「満月の夜」
海に月が昇る。
君もどこかできっとこの月を見ている。
どんなに会えなくたって
どんなに夜が長くたって
月が出ている間だけは
ひとりじゃない。
蝋燭の火を吹き消せば
月の光がぼくの心を照らしだす。
火照る心を夜露が少しだけ静めてくれる。
ああ!月の光を掬(すく)って
ぼくの心を映して
君に送られたらって
うつらうつら夢の中で
思うんだ。
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