続・灯浮標22 眠れない秋の終わりに、空のシミを数える。
ここ10日間ほどの、Sのパーキンソン病メモ。
11.23(木):
0:33 階下のSから電話。下りて、Sのベッドの中の体勢を直してデエビゴ錠を服用させる。
2:33 再び電話。排尿で濡れた体を拭いてやる。紙おむつを取り替える。
11.24(金):
4:03、4:05、4:06、4:06、4:23、4:25、4:25、とSが連続して電話で私を呼ぶ。幻視幻覚で荒れるsをなだめる。私は疲れと眠気で苛立つ。怒る。そして6:32、7時の薬を飲ませる。午前、ケアマネージャーへ電話。ベッドの部屋の移動を相談。業者に、お昼すぎ、ベッドを床の間からリビングに移動してもらうことに。少し環境を変えてみることに。午前、ヘルパーさん。午後、ケアマネさんと業者さん。ベッド移動。ケアマネさんは、一週間ほどのショートステイを勧められるが本人は納得しない。
11.25(土):
3:25、階下から呼ばれる。うがいをさせる。デエビゴ錠を服用させる。顔を拭いてやる。体のシップを剝がして体勢を直す。
11.26(日):
朝5時頃呼び起こされる。マドパー半錠飲ませる。朝7時に7時の薬(マドパー1、ノウリアスト2、ミラベックス1、ランドセン0.5)飲ませる。尿で濡れたシーツなど交換。尿が染みた衣服をすべて脱がせてシャワーを浴びさせる。Sが自分で浴びる。午後、気分転換にとカラオケに連れて行く。
11.27(月):
午前3時、階下から呼び起される。悪夢を見たようでひどく怯えている。体をさすってやり、デエビゴ錠を服用させる。そのうち眠り始める。
11.28(火):
3:30、Sに起こされる。体勢を直す。その夜10時頃か、S、私が外から呼ぶ声がしたからと庭先に一人歩行器で出ている。その時私は2階に居たわけで。転倒はしていなかったが、こういった幻聴は色々な面で怖い。強く窘める。言い争いになる。
11.29(水):
朝4:30、6:30と相変わらずSの幻視幻覚で呼び起こされる。朝8:45訪問リハビリ。10時半、訪問入浴。お昼前、4年ぶりにSのお姉様が大阪から来られる。S、嬉しそう。午後3時過ぎ、ケアマネ、訪問看護師を交えて今後の事など話す。結局のところは当面は大きな変更は無くも、ただショートステイを増やすことに。将来的には入院、施設入所等も視野に。Sは良くは納得してはいないものの、一応は考えておかなければ、私の健康状態にしても何があるか分からないわけで。夕方5時過ぎ、私の運転でお姉様を駅まで送る。Sも同乗。
11.30(木):
朝、訪問看護。昼前、H内科受診。sの先日の血液検査の結果など問題無し。sのリハビリ。昨日の事もあり、Sの気分が昂ぶっている。精神的にも様子が不調。昨夜から朝にかけても幻視幻覚は酷かった。
12.1(金):
久しぶりに夜、Sが私を呼ばなかったが、未明2:30ごろ団地内で火事があり、パトカーや消防車のサイレン音などがうるさく、結局眠れず。午前ヘルパーさん生活介護、夕方入浴介護。そしてその後、緊急でショートステイに3泊4日。たまたま個室が開いていたわけで、助かる。私の睡眠不足、疲労はピーク。Sに持たせるものを忘れたりで、何度もショートステイ先と往復する羽目に。とにかく疲労が溜まっている。
12.2(土)
久しぶりに穏やかで静かな朝。ただ、疲れは簡単にはとれない。頭痛がひどい。私は午後、月に一回の太極拳教室に。
今秋、初冬とカメムシが今年は特に多かった。ピークを過ぎたがそれでもまだ時折室内を飛び交う。その都度捕獲を試みる。
天井にそれが止まると、まるで染みのようにも見える。Sが怯える。
コメント