小学校へ山百合の花を束にして持っていった何十年も前は。
近くの小学校で運動会の練習をしているようです。
校歌でしょうか。
歌声が聞こえてきます。
私の母校の校歌は、もう、ほんの部分的にしか思い出せません。
裏庭に今年も一輪だけ、山百合の花がやっと咲きました。
子どもの頃は、田舎の山に山百合が群生して咲いていました。
朝、牛の餌の草を刈るついでに、山百合も刈り取って、母が山を降りてくると、
それを束にして学校へ持たせたものです。
子どものいる家なら、どこもそんなものでした。
それが山深い田舎の朝です。
母は、朝露と汗でびしゃびしゃにぬれていた記憶があります。
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