HIRO訳 漢詩2.(孟郊「遊子吟」より)
昨日は、ちょっと早めのお彼岸参りをしてきました。
こちらは、今日の午後あたりから天気が崩れそうです。
さて、HIRO訳漢詩、その2回目です。
今回は、孟郊の「遊子吟」です。
孟郊(751~814)は、唐の詩人。
この「遊子吟」も、前回同様、中国人なら誰でも知っている超有名な詩です。
日本でも、胸を打つ素晴らしい訳文がたくさんあります。
が、例によって、私流です。
訳詩というより、詩の世界観を私なりにかっぱらって、
でっちあげたって言う方が適切かも。
では、どうぞ。
「便りない頼りない」
手紙ひとつ、
書くような子じゃないから。
それでもふと
内職の合間にポストを覗いてみる
郵便屋さんの自転車が
さっき通り過ぎたようだから
止まりはしなかったのにね
袖に手を通すと
伝わってくる温もりに
もうふたたびは母に会えないと
分かっていても
こころが揺らぐ
いまさらに
(原詩)
游子吟 孟郊
慈母手中线、
游子身上衣。
臨行密密縫、
意恐遅遅帰。
誰言寸草心、
報得三春晖。
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