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2012年3月16日 (金)

HIRO訳 漢詩2.(孟郊「遊子吟」より)

昨日は、ちょっと早めのお彼岸参りをしてきました。

こちらは、今日の午後あたりから天気が崩れそうです。

さて、HIRO訳漢詩、その2回目です。

今回は、孟郊の「遊子吟」です。

孟郊(751~814)は、唐の詩人。

この「遊子吟」も、前回同様、中国人なら誰でも知っている超有名な詩です。

日本でも、胸を打つ素晴らしい訳文がたくさんあります。

が、例によって、私流です。

訳詩というより、詩の世界観を私なりにかっぱらって、

でっちあげたって言う方が適切かも。

では、どうぞ。

「便りない頼りない」

手紙ひとつ、

書くような子じゃないから。

それでもふと

内職の合間にポストを覗いてみる

郵便屋さんの自転車が

さっき通り過ぎたようだから

止まりはしなかったのにね

袖に手を通すと

伝わってくる温もりに

もうふたたびは母に会えないと

分かっていても

こころが揺らぐ

いまさらに

(原詩)

 

 游子吟     孟郊

慈母手中线

子身上衣。

臨行密密縫、

意恐遅遅帰。

誰言寸草心、

報得三春

「翡翠のペンダント」更新

http://ameblo.jp/qingyesi/

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