団地の先生。

「よう走っとられますの。どこまでいかれるんかいの」

「おはようございます。この先の、三叉路の、『赤土地』・・・って呼ぶんですかね」

「ああ、『あかどち』まで」

「あそこで折り返すと、ちょうど8キロになるんで。団地からなんです」

「よう知っとります。家内も、お宅へ習いにいっとります」

「・・・?」

「習字を教えとらりょうるんでしょう」

「いえ、私は・・・、習字など」

「じゃあ、奥さんが」

「いえいえ。人違いですよ。私は、一人暮らしですから」

「ありゃ、まあ、そうですかいのう」

「はい」

「まあ、がんばっていきんさい」

「ありがとうございます」

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