庭のブルーベリー。

例えば、ブルーベリーの庭って、言ったら、なんだか、庭にブルーベリーがたくさん実っているって、印象ですが。

女性向けの本の、カット写真のような、ありがちな。

庭の隅に一株だけ、ブルーベリーが植えてあり、リビングの窓から首を伸ばせば、やっと色付き始めたブルーベリーの深紫の実が幾つか確認できます。

確か、父が、目が悪かった母を思って植えたような。そんな、記憶があります。

夏の庭は、手入れされず、手入れせず。

深い闇が広がっています。

どこに何があるのやら。

荒れ放題です。

それでも、初冬には、伸びた庭木の枝を払い、枯れ始めた夏草を刈り払います。

それで、いいかなって。

今は、闇の中に、無数の生き物たちが身を潜め、時に鳴き騒ぎ、蠢いています。

まったくもって、暗い庭。悪い夏です。

朝には風が凍えて、昼には風が沸き立つのです。

今日あたり、ブルーベリー、一粒、二粒、つまんでみようか。

「ホギリート」更新

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